特集1多様性社会で明るく生きる子どもたち10歳・小学4年生 (2024年末現在)ど、音楽やお絵描きに集中しています。青森県青森市の静かな住宅街。ここに10歳の小学生、中川来之伸くんが住んでいます。来之伸くんは生後わずかで眼の障害が見つかったことをきっかけに、小さい頃からリハビリのためiPadでさまざまな映像や音楽に触れます。これが功を奏したのか、来之伸くんの芸術面での才能が花開くことに!障害を持ちながらそれをなんら苦にすることなく、自由な発想で作品を作り出していく小さな天才の素顔と、来之伸くんを取り巻く環境について取材します。来之伸くんが生まれてすぐ、左目に「角膜輪部デルモイド」という先天性の病気があることが分かり、2歳の頃から弱視の治療が始まりました。担当医師からのアドバイスで、訓練のため左目だけで好きな映像を見るよう、タブレット端末を与えたとのこと。すると、わずか2歳で各国の国旗を覚えるなど、驚くほどの吸収力が見られたのです。そこから興味の対象は、音楽やアート、外国語や漢字などの言語にまで広がり、今ではギャラリーでの個展や、イベントの映像音楽制作のオファーを受けるほど。ASD(自閉スペクトラム症)の診断を受けつつも、若きアーティストとして活躍する来之伸くんの、教育環境や生活環境はほかとどう異なるのか? 本人とご両親にお話を伺いました。眼の障害に対するリハビリがきっかけに音楽やアートの才能を発揮―来之伸くん、まずお名前とご年齢を教えてください。来之伸くん 中川来之伸です!10歳で、小学4年生です。―来之伸くん、普段はどのような創作活動をしているのですか?来之伸くん 学校から帰った後は、パソコンで音楽を編集したり、紙に文字や絵を描いたりしています。大体3〜4時間ほなか がわ らい の しん中川 来之伸くん母:史子さん父:広樹さん青森県中川来之伸くん I個性を活かして活躍する個性を活かして活躍するアーティスティックな小学生アーティスティックな小学生
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