東京都墨田区にある安田学園中学校・高等学校は、日本の経済界・金融界の発展に多大な貢献を果たした安田財閥の祖、安田善次郎氏の遺志により1923年に創設されました。2012年には「自学創造」(自ら考え学び、創造的学力・人間力を身につけ、グローバル社会に貢献する)を新たな教育目標に制定し、2014年度には伝統ある男子一貫校から男女共学の中高一貫校へと転換。2023年に創立100周年を迎え、現在では中・高合わせ2,100人の生徒が学ぶ、文武両道の進学校として知られています。今回伺ったのはニットー特別編集特 集学校保健のICT化を通して健康管理の質の向上を目指す。GIGAスクール構想から2年が経過し、教育の現場ではICTの活用が定着してきました。これに伴いクローズアップされているのが校務DXです。そこで先進的に校務のICT環境を拡充させてきた安田学園さまの状況とともに、生徒の健康管理を担う保健室ではどのようなICT化が進んでいるのか、養護教諭の佐々木桃子先生に語っていただきました。安田学園中学校・高等学校養護教諭佐々木 桃子先生先進的に普及した教育現場のICT化 私が本校に入職したのは2018年度ですが、当時は2014年に男女共学となったのを機に、進学校としての安田学園を打ち出し、教育プログラムの充実とともにICT環境の整備にも先進的に取り組んでいた時期でした。2019年度にはオンライン英会話が必修となったため、生徒も海外にいるネイティブスピーカーの講師と、オンラインによる英会話でコミュニケーションできるようなITインフラの強化が進展していました。 その後、生徒1人1台のICT端末を活用する「GIGAスクール構想」が打ち出されたこともあり、本校も2021年度に生徒1人1台のタブレット端末利用がスタートし、自宅学習と授業のさまざまな場面で主体的な学びにつなげるよう活用しています。N14
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