特別支援・福祉カタログ vol.3
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N16特選品ニットー特別編集2特集【座談会】教育の現場でも取り組んでいる、すこやかな体と心を育む食習慣づくり。すこやかな身体を育む食習慣づくりの一環として、小学校では、教員と養護教諭、栄養教諭が連携し、「よく噛む」メニューづくりに取り組んでいます。学校における食習慣づくりをよく知る教頭先生、養護教諭、栄養教諭の方にお集まりいただき、安富先生と語り合っていただきました。ー よく噛むことを意識した給食のメニューづくり。ー 「食事の内容」や「食べ方」の質を  高めることが大切。ー 噛むことを意識した食習慣へ。  今後の取り組みについて。安富先生:今回は、貴重な授業時間をいただき、ありがとうございました。教頭先生:楽しい授業で、子どもたちの反応がよく安心しました。歯の衛生週間というタイミングでこのような授業をしていただき、子どもたちの意識も高まったと思います。歯磨き指導にも役立てていきます。安富先生:そうですね。授業でも言いましたが、歯垢の磨き残しを舌で触って確認する「ザラザラチェック!」は、ぜひ実践してもらいたいと思います。養護教諭:食事の指導面でも、安富先生の「かみかみ運動」の教えを活かしています。栄養教諭:給食では、具を大きく切ったり、噛みごたえのある食材を使用したり、さまざまな工夫をしています。メニューの中には、中学校の保健委員が考案してくれた「かみかみメニュー」もあります。今後は小学校でも、児童考案のメニューづくりを実施したいと思っています。安富先生:中学生が考案したメニューは、どんな内容だったのですか?栄養教諭:ごぼうがたっぷり入ったご飯とか、イカリングとか、大きく切った野菜を使ったお汁などです。安富先生:生徒が自発的にメニューを考案するのは、食育の面においても素晴らしいことですね。教頭先生:養護の先生は、安富先生の短大時代の教え子ということもあり、児童への指導はもちろん、ご自身も食事の際は本当によく噛んでいます。その影響で、私たちも意識してよく噛むようになりました。養護教諭:短大の授業では、咀嚼力についてや、咀嚼が記憶力に与える影響など、噛むことの効用を学びました。現在は、その教えを教育や保健の現場に活かしています。最近では、児童の咬合力を測定してデータを収集し、咬合力の弱い児童の傾向について分析しました。安富先生:それは素晴らしい取り組みですね。今後は、測定の精度をさらに上げるための工夫が必要かもしれませんね。教頭先生:咬合力といえば、最近の児童は少食で、偏食も多く、給食を残す児童が増えています。また、朝食は菓子パンだけという、食事の内容に問題のある児童もいます。こうした「噛まない食生活」も、小柄な児童が増えている背景にある気がします。養護教諭:朝食については、私も指導した方がいいと思っています。「食べたこと」ではなく「食べた内容」が大事なんですよね。教頭先生:ですから私は、学校の給食はとても重要だと思っています。しっかり噛んで食事ができる内容であって欲しいですね。栄養教諭:たとえば、サラダでは下味を付けて揚げた貝を一緒に和えるなど、噛みごたえのある食材をプラスする工夫をしています。安富先生のお話を聞いてからは、スタッフ全員が、噛みごたえのあるものを給食に取り入れたいという思いがさらに強くなりました。安富先生:それは、うれしいですね。いろいろな小中学校でお話させていただいた甲斐がありました。「かみかみおやつ」「かみかみ献立」といった「かみかみレシピ」もありますので、後日お送りしますね。栄養教諭:ありがとうございます。ぜひ実践したいと思います。教頭先生:今後は、噛む習慣を身に付けるなど、噛む意識を継続させるための工夫が必要だと思います。安富先生:かみかみセンサーは、自分の咀嚼数を知り、噛むことの効用を体感できるため、子どもたちの意識付けにとても役立ちます。また、食事をよく噛めたかによって金・銀のシールを貼るなど、楽しみながら記録できるカレンダーも作成しました。かみかみセンサーとともに、日常的に噛むことを意識することに役立てて欲しいと思います。http://www.nittokagaku.com/

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