特別支援・福祉カタログ vol.3
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N11特選品ー 少子化でも、NICU(新生児集中治療室)を  必要とする患者さんは増加傾向。ー NICUの新生児は心電モニターと  パルスオキシメーターで常時モニタリング。ー 小型サイズ化により、パルスオキシメーターの  利便性が向上。お子さんの健康状態の把握は、バイタルサインの測定から。脈拍、呼吸、体温などのバイタルサインは、お子さんの健康状態を把握する客観的な指標となります。実際の医療現場ではどのような測定をしているのか、新生児・未熟児医療がご専門の天使病院NICU科主任科長、高橋伸浩ドクターに教えていただきました。 少子化といわれていますが、NICU(新生児集中治療室)を必要とする患者さんは若干増加傾向にあります。最近は不妊治療の結果として双子の出産が多く、NICUのある施設にご依頼いただくケースも増加。年間30組以上の双子さんが当院で誕生し、そのうち8割以上がNICUに入院されています。 もうひとつ、当院NICUの大きな特徴は、新生児の消化器外科疾患を広域で受け入れていることです。腸が詰まっているなど、生まれた直後に腸の手術をしなければならないお子さんを24時間体制で受け入れています。北海道内には小児外科医のいる施設が少ないので、遠方から救急消防隊のヘリで搬送されてくる場合もあります。 NICUでは常時、心電モニターとパルスオキシメーターを使っています。パルスオキシメーターは通常、手の指先に装着しますが、赤ちゃんの場合は足に巻き付けて使います。 パルスオキシメーターで表示されるのは酸素飽和度と心拍数です。酸素飽和度は酸素が取り込めているかどうかを数値でチェックできます。また、心拍数は赤ちゃんの不快感を判断するのに有効です。急に心拍数が増えた場合は、なにかしら不快なことがあるはずなので、素早い対処を心掛けています。 我々NICUの医師が常に考えているのは、言葉を話せない赤ちゃんの苦しさやつらさをどうしたら分かってあげられるのか、ということ。一緒に働く医師たちにもその点を指導しながら診療にあたっています。 パルスオキシメーターは持ち運びできるサイズなので大変便利です。当院の外来にはNICUを退院したお子さんが通院されていますが、在宅看護で使っているご家族が何人もいらっしゃいます。 私は「自宅へ帰るときには、医療機器をできる限り持って帰らせない」のがモットー。医療機器はアラームが鳴るものが多1961年、札幌市生まれ。北海道大学医学部を卒業後、市立札幌病院、釧路赤十字病院、日鋼記念病院などの小児科に勤務。2001年より天使病院NICU科に勤務し、2015年8月より現職。日本小児科学会専門医。日本周産期・新生児医学会新生児暫定指導医。ニットー特別編集1特集天使病院 周産期母子センターNICU科 主任科長高橋 伸浩 先生http://www.nittokagaku.com/

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