特別支援・福祉カタログ vol.4
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N02特選品 児童・生徒の学校管理下における突然死に関しても、年々減少傾向を示しています。これは、学校心臓検診、心臓検診に心電図検査が導入されたこと、一般市民のAED(自動体外式除細動器)使用が認可されたことが、大きく寄与していると考えられます。特に一般市民のAED使用が認可されたことにより、教育現場でもAEDを使用できるようになったことは、影響が大きいと思います。早期にAEDが行えるようになったことにより救命率が高まり、近年では中枢神経系の障害も残らず救命される児童・生徒も増えてきている様に思われます。さらにAEDの普及に伴い、蘇生に対する教職員の認識が高まり、蘇生の技術が向上していることも、児童・生徒の学校管理下における突然死の減少に関与していると考えられます。 このように皆さまの善意に基づいて、子どもたちの命を守る作業が進んできたことは極めて喜ばしいことです。今後も、教育現場の先生たちと連携し、子どもたちの命を守る作業を継続していきたいと考えています。また全ての人が心肺蘇生を理解し、その技術を習得できていればより安全な環境が整うのではないかと期待するところです。 パルスオキシメータとは、動脈を流れる血液の酸素飽和度を、指などに装着するだけで計測する機械です。酸素飽和度 はじめに、まずみなさんに理解していただきたいのは、SIDSや児童・生徒の突然死などは、予測できない病であるということです。現在、世界中の研究者が原因を探り、予防法を確立しようと努力しています。残念ながらイベント(発症する前)が生じる前に原因が明らかにされていないものも多く、誰もが発症する可能性を抱えています。 SIDS(Sudden Infant Death Syndrome:乳幼児突然死症候群)の定義は、「それまでの健康状態および既往歴からその死亡が予測できず、しかも死亡状況調査および解剖検査によってもその原因が同定されない、原則として1歳未満の児に突然の死をもたらした症候群」とされています。特に、6ヶ月未満の乳児に多いとされています。この観点から保育の現場でも生じうる問題であることを自覚することが必要です。また、学校管理下における児童・生徒の心臓系突然死も同様に、その原因の約50%はイベント(発症する前)が生じる前には明らかになっていないことが判明しています。 このように、SIDSや児童・生徒の突然死などは、一見健康と思われる乳幼児、児童、生徒に生じる問題であること、未然に予防することが困難な問題であることを、保育の現場、教育の現場にたつ方のみでなく、社会全体が認識することが重要だと考えます。 SIDSに関しては厚生労働省が啓発活動をおこなっており、年々減少傾向にあります。(平成9年度538人、平成29年度77人:人口動態統計から)これは、SIDSと向き合い、啓発活動に取り組んできた方々の、努力の積み重ねであると私は考えます。乳幼児突然死症候群(SIDS)とはそれまでの健康状態および既往歴からその死亡が予測できず、しかも死亡状況調査および解剖検査によってもその原因が同定されない、原則として1歳未満の児に突然の死をもたらした症候群。主として睡眠中に発症し、日本での発症頻度はおおよそ出生4,000人に1人と推定され、生後2ヵ月から6ヵ月に多く、稀には1歳以上で発症することがある。<引用文献>出典:「乳幼児突然死症候群(SIDS)の診断の手引き」https://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/boshi-hoken06/(厚生労働省)ー 突然死を含むリスクを抱える現場で働く保育士、 教師、学校関係者。ー SIDS頻度の減少につながる 啓発活動の大切さ。ー AEDの普及も、 突然死の減少に寄与しています。つの厚生労働省の啓発活動1歳になるまでは、寝かせる時はあおむけに寝かせましょう寝かせる時に、うつぶせに寝かせた時の方が SIDS の発症率が高いということが研究者の調査から分かっています。できるだけ母乳で育てましょう母乳で育てられている赤ちゃんの方が SIDS の発症率が低いということが研究者の調査から分かっています。喫煙をやめましょう喫煙は SIDS 発症の大きな危険因子です。1233ー パルスオキシメータの役割と仕組みを 理解することの重要性。
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